2020年10月08日

実像と虚像の二面を生きる

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(芸人の日常*笑)

ぼくは決していつも愉快な気持ちで生きているわけではない。かえって脳に刺激を与えないと何もしなくなって鬱々としてしまうので、仕方なく仕事をしている向きがある。何もしなければ、ぼくは容易に絶望してしまいそうな気持ちで生きている。それほどデフォルトの精神状態は低調なのだ。

9月に無理をしすぎて急にがっくりときた。10月に入って温泉ばかりに行っている。無為に過ごす時間が多い。今はたぶん締め切りに追われてはいないはずだ、忘れてさえいなければ。本が一冊仕上がったので、お祝いに自分と家族にいろいろご褒美を上げる月間のつもりだ。インドで過ごしたみたいに、1か月くらい何もしないで、一日ひとつだけ刺激的なことをして終えたいなと思う。

でも、すっかりそうはいかなくなった。本当は仕事が次々と待っている。自営業であるぼくはそうでないと生活できないから、ありがたいことだ。仕事をくださる方々や会社、顧客の方たちのおかげで、こうして毎日温泉に浸り、家族と温かな夕食の宅を囲んでいられるのだから。今日もまた。

桂枝雀師匠が大好きで、全集を借りては聴き浸っていたことがある。怪異であり、破綻している。わかりやすいけれど、裏に怖ろしいものが控えていて、それがまた魅力だ。天才だ。それ以上に努力をするので、誰にもかなわないほどの鬼気迫る芸が生まれるのだが、出し切りすぎたのだろうか? 破綻ぎりぎりの芸は、だからなおさら聴く者をとらえて離さないが、ついに自死に至ったとき、唖然とした。今のぼくより若かった。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A1%82%E6%9E%9D%E9%9B%80_(2%E4%BB%A3%E7%9B%AE)

最近師匠の次男であるミュージシャンのCuttさんと個人的に知り合う機会があった。じつに柔和で、人の話を深く聴く、好感の持てる人だった。ステージではすごいのだ。対面で話しているときとまるで違う。何かに憑りつかれているかのように飛ばす。

世の中で一番怖いのは、、、妻であるというところまでぼくと同じで、演じているときと個人的に話しているときの印象が別なのは、演者だからなおさらだろう。彼自身が売り物なのだ。しかし、彼が表現したいことと、ファンが求めるものは必ずしも一致しない。そこが悩みになっている。
https://ja.wikipedia.org/wiki/CUTT
Marigoldとかすごくいいよ。
https://www.youtube.com/watch?v=wSv-g2t-hM4

話していて、ぼくもまた彼と同じような悩みがあると思った。ぼくは自分のことを最近「マインドフルネス芸人」と呼んでいる。別にステージで演じる必要はないのだけれど、表向きの顔と実像とのギャップで誤解を受けることが多く、面倒になって「これは芸です」と最初に言っておくと便利だから、そうして自己紹介をしておく。長い付き合いの人はもうわかっているのだけれど。

年ごとに露出がどんどん多くなっている。書き物をしたり講演したりという仕事は、人気商売という側面があるので、名が知られて人が集まるのはいいことだ。そうならないと表現(というのも変だが、言葉はどう考えても表現である)が伝わらないし、雇われていないのはかなり不安定なものだから。

しかし売れすぎてもマネジメントに苦労する。忙しくてプライベートがなくなるからだ。または体が持たなくなる。そして何より、虚像によって知られる部分が増えるのだ。最初に書いたように、(ぼくは決していつも愉快な気持ちで生きているわけではない。かえって脳に刺激を与えないと何もしなくなって鬱々としてしまうので、仕方なく仕事をしている向きがある)、これが実像だ。

だから、マインドフルネスによって、作業効率を上げ、バリバリ仕事をこなして社会貢献もする、とはまったく考えていない。別に世の中はそれでもいいんだけど、ぼくは違う。ごめんなさい、だから最初に言っておく必要があるんです。そのくらい謙虚な気持ちなのだ、マインドフルネス芸人と自称するのは。嘘は長続きしない、自分には自分のペースがあり、実像と乖離すると燃え尽きる。とくに精神的な病を抱えているなら、それは休火山みたいなものだから。

最近〇〇の第一人者というゲームを思いついて、家でもやっている。自称あなたは何の第一人者? ぼく自身がよく、マインドフルネスを日本に最初にもたらしたとか、マインドフルネスで有名なとか、ティク・ナット・ハンと言えばとか、いろいろ言われて面倒になったので、これを考えた。

幾通りも考えつくのだけれど、ぼく自身の最近の作品は「やたら忙しがっているけど、ほとんど作業効率が上がらず、すぐ温泉に逃げにいく第一人者」Death!(笑)

今度NHKのEテレで、ぼくの活動とゆとり家の生活の様子が取り上げられる。経験済みだが、テレビに出るとその後しばらくは問い合わせがすごく多くて、仕事も瞬間的に依頼が増えて大変になる。今回もそれを考えると憂鬱で、虚像が強まらないよう願う。しかし、タイトルを見ていただけば、その心配はなさそうだ。

【NHK Eテレ『あしたも晴れ!人生レシピ』♡Dah+ゆとり家♡出演のお知らせ】
★サブタイトルは「ゆるい生き方〜不要不急の陰で〜」
Eテレ 10月16日(金)20:00〜20:45
Eテレ 10月23日(金)11:00〜11:45(再放送)
今週金曜日(9日)の夜の放送の最後に25秒の予告が流れます。
番組H Pにも紹介が出ます。
http://nhk.jp/jinsei-recipe

posted by ダー at 18:33| Comment(0) | スピリチュアル・瞑想・心 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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